臨床實驗
コーチゾンの角膜結膜上皮細胞増殖力に及ぼす影響
山敷 力
1
1大阪醫大眼科
pp.67-68
発行日 1953年1月15日
Published Date 1953/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201404
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緒言
コーチゾンが吾國でも自由に入手可能となり,その顯著な效果については既に多くの報告がある。殊に眼科領域に於ては點眼という簡便な方法によつて,コーチゾンの消費も極めて少量ですむので,今後眼科の治療界には必要缺くべからざる藥劑となるものと思われる。
しかしコーチゾンの作用は極めて複雑で,且組織に深刻な影響を與えるので,使用に當つては適應症,使用量,濃度,期間等に細心の注意と經驗が必要である。殊に點眼の場合何れの藥劑でも左樣である如く,コーチゾンの角膜結膜上皮細胞増殖力に及ぼす影響如何が疾患の治癒に大きな關係を持つている。
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