臨床實驗
トラコーマの細胞形態學的研究(第2報)—結膜プラスモーム並に澱粉樣變性とトラコーマとの關係に就ての考察
上野 弘
1
1京都府立醫科大學附屬女子專門部
pp.388-390
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201157
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曩に弓削教授並に私はトラコーマ(以下トと略す)を以てアレルギー性疾患と見做す可き症候學的論據に就て發表し,次で私は又,病理組織學的検索の成果として,斯る見解を更に有力なものとし得た(日眼,53巻,第1報)。最近免疫化學の發展に伴い,其等貴重なる研究成果の導入に依て,更に,未解決のトラコーマ問題の一部が合理的に解明し得るのでないかと考えるに至つた。即ち本論文題目に掲げた事項も現在尚決定せられていないが,從來の文献を通覧すると共に,トの細胞形態學所見と對比しつゝ,更に新たなるアレルギーの組織化學を基礎として,本問題に就て論述する。
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