談話室
至急「日本眼科醫師會」の再設立を提唱す
中村 康
pp.349
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200861
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本年の日眼總會は非常な盛會で,宇山教授の特別講演生井助教授の宿題報告は,實に見事な業績で,誠に感服の外なしと言う以外,言葉がありません。日眼總會に毎回出席し,特別講演を聞いて來たのでありますが,さすが新しい制度による,會員一同の推薦した擔當者として誠に適任者であつた事を思わせます。他方之に依つて,日本の眼科學の一躍進を兩氏に深く感謝致します。
此處で,私共は學會の事は學會人によつて處理される事を希望したいのであります。近來學會人が誤つて邪道に足を踏みこんでいるように思えます。其で「日本眼科醫師會」(戰前にはありました)の再設立を提唱したいのであります。此には中央では黒澤潤三博土,村上俊泰博士,庄司義治博士,中泉行正博士等が中心となつて,動いて戴きたいと思います。大阪にも,福岡にも「眼科醫會」があつて,學問と醫業との事務分擔がされておりますそうです。同樣に此「日本眼科醫師會」が此困難な時局をのりきる爲めに設立され,本邦眼科醫全體が會員となり,眼科醫の諸問題を處理して行くことを希望します。宇山教授,田村教授等も此「日本眼科醫師會」の再設立を希望していました。
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