臨床實驗
核性近視の1例
市川 宏
1
,
鈴木 兵衞
1
1東京鉄道病院眼科
pp.336-337
発行日 1950年8月15日
Published Date 1950/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200650
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核性近視は古來泰西に於て二重点水晶体,中心水晶体性近視・二重水晶体・仮性白内障等の名を以て呼ばれ河本氏によつて始めて核性近視と名付けられた比較的稀有に属する疾患であつて,本邦に於ては河本,酒井,後藤,田辺,宮下等10数例の報告がある.
余は東京鉄道病院に於て比較的若年者に発病し過去に於て電氣熔接作業に從事し屡々その障碍をうけたことのある患者に遭遇し核性近視発生に関するGuttmannの説に一つの示唆を與えるものと考えたから敢て此処に追加報告し諸先輩の御批判を乞う次第である.
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