特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
1.外眼部・前眼部疾患
細菌性角膜炎
佐々木 香る
1
1星ヶ丘厚生年金病院眼科
pp.72-78
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104981
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POINT
◎サーベイランス,感受性,FICを考慮すると,グラム陽性球菌ではニューキノロン+セフメノキシム点眼薬,グラム陰性桿菌ではニューキノロン+アミノグリコシド点眼薬を選択する。
◎高濃度,頻回点眼が可能という点眼薬の特性から,臨床所見と薬剤感受性結果の解離がみられることもある。
◎実際の病態には,菌によるバイオフィルムの形成や炎症細胞の集積があるため,物理的除去(掻爬)も考慮する。
◎角膜炎の起因菌のうち,ニューキノロンの耐性菌として注意が必要なのは,MRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus),コリネバクテリウム,非定型抗酸菌(マイコバクテリウム),放線菌である。
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