特集 新しい時代の白内障手術
Ⅰ.感染予防
トピックス
培養結果の信憑性
宮永 将
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
pp.58-59
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103397
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はじめに
術前検査や眼感染症の起因菌の診断の際には,結膜囊や病巣部の擦過検体を細菌培養検査に提出し,結果を参考に治療方針を決定することが多い。したがって,眼感染症の診療では,検査施設からの培養結果が重要な情報源となる。しかし,病態の起因菌となりうる結膜囊常在菌の検出は,検査施設の検査方針や感度の影響を受けることが指摘されている1)。検査施設に目的を伝達して検査方針を確認しておかないと,眼科医が知りたい結果が得られないことがある。その理由として,常在菌と病原菌の認識が眼科医と検査技師との間で異なることや,検査施設の経済的な問題などが挙げられる。
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