特集 第62回日本臨床眼科学会講演集(2)
専門別研究会報告
再生医療・生体材料研究会―日本眼科生体材料および再生医学研究会
後藤 憲仁
1
,
松島 博之
1
1獨協医科大学
pp.578-579
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102683
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はじめに
近年の眼科診療では,さまざまな生体材料が使用されるようになっている。本研究会は,角膜,水晶体,網膜,眼窩周辺など多種領域で研究開発されている生体材料の効果と展望について,眼科再生医療の分野も含めて研究・検討することを目的としている。参加者として眼科医だけでなく実際に生体材料の開発にかかわっている企業研究者も対象にしている。生体材料の臨床的意義を理解している医師と,生体材料の性質を熟知している企業研究者・理工系研究者のコミュニケーションを強化し,お互い異なった領域から刺激しあうことで新しいアイディアの出現や眼科生体材料研究の発展を目指している。国際的な情報収集のために,米国のInterdisciplinary Club for Biomaterial and Regenerative Medicine in Ophthalmology(ICBRO)と共同して活動している。
本年は第62回日本臨床眼科学会の初日に「眼科再生医療研究会」と合同で開催した。前半は各研究者による一般演題,後半は特別講演として大阪大学の不二門尚先生に人工網膜の現況についてご講演いただいた。本年のプログラムを報告する(以下敬称略)。
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