今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
胎児からのサンプリング
24.臍帯穿刺—血液ガス
西島 光茂
1
Mitsushige Nishijima
1
1岩手医科大学産婦人科学講座
pp.835-837
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904955
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胎児血液・循環に関する情報を得るには生物物理学的方法と生物化学的方法があり,前者の代表がパルスドップラー法による血流脈波を検討する方法であり,本稿の主題である臍帯穿刺は後者に属し,胎児から直接血液を採取しそれを生化学的に検討する方法である。
超音波断層装置の分解能の向上により,以前に行われていた胎児鏡によるガイドは不必要になり,超音波画像を用いた経皮的臍帯血液採取(percutaneous umbilical blood sampling:PUBS),または臍帯穿刺(cordocentesis)は今や胎児血液・循環情報を得る手段としてきわめて重要な位置を占めるようになってきた。
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