症例
17歳で発症した卵巣粘液性腺癌
井上 孝実
1
,
野村 昌男
1
1稲沢市民病院産婦人科
pp.1477-1479
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904807
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20歳未満の表層上皮性・間質性悪性卵巣腫瘍は稀である.症例は17歳.卵巣嚢腫の診断にて開腹術とし腫瘍内容約850 mlを吸引したあと,左付属器摘出術を施行した.術後病理診断は粘液性腺癌であり,卵巣癌lc (b)と診断した.術後よりcisplatin 100 mg/bodyおよびcarboplatin 450mg/bodyの併用化学療法を6コース施行した.経過良好にて治療開始約5年後に妊娠し,妊娠41週にて2,860 gの男児を正常分娩するに至った.現在も再発の徴候はなく,経過観察中である.
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