今月の臨床 思春期外来—診療上の留意点
思春期の異常とその対応
5.乳房の異常
弥生 恵司
1
1市立貝塚病院外科
pp.1109-1111
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904134
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思春期における内分泌環境
正常女子は,思春期に入ると下垂体からの性腺刺激ホルモン(gonadotropin),特に,卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が亢進する.FSHは,それまで静止状態にあった卵巣を刺激し,卵胞の発育をうながし,卵胞ホルモン(estrogen)の分泌が増加する.少し遅れて,下垂体から黄体化ホルモン(LH)が分泌され,両ホルモンの協調作用により排卵がおこり初潮をみ,黄体ホルモン(proges—terone)が産生されるようになる.
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