今月の臨床 避妊法—問題点とその対策
避妊法の基礎知識
5.産後の避妊
柳田 隆
1
1聖母病院産婦人科
pp.884-887
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904078
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分娩前後のホルモン動態
産後はエストロゲンの分泌が急速に下降するためプロラクチン(PRL)receptorとの結合が解除され,PRLの泌乳作用が発現されることにより乳汁分泌が開始される.
このPRLは妊娠16週ころより上昇し妊娠末期には200ng/ml前後となるが,分娩2時間前には著明な減少がみられ分娩を契機に急増する.2時間で220ng/mlと高値を示すが,5時間以後120ng/mlへと急減する(図1)1).
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