連載 誌上Debate・3
更年期障害にエストロゲン療法は役にたつか
相良 祐輔
1
,
栁沼 忞
2
1高知医科大学
2癌研究会総合健診センター更年期・骨粗鬆症部門
pp.1200-1204
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903779
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是 エストロゲン療法の妥当性は,基本的には否定されるにたる医学的理由はないといってよい.しかし,性ステロイドホルモン療法の限界・危険度もよく知ったうえで使用されるべきであることは,他の種々の薬物療法における場合とまったく同じである.
更年期障害に対する治療にエストロゲン剤を用いることは,すでに臨床医においては常識となっているといってもよい,その医学的理由は,更年期障害にみられる不定愁訴には,明らかに低エストロゲン血症に起因すると証明されるものが多く含まれるからである.
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