連載 OBSTETRIC NEWS
敗血症とbirth asphyxia—医療訴訟の回避と胎盤の組織学的検査の重要性
武久 徹
pp.1196-1197
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903778
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胎児感染と脳性麻痺は密接な関連があることが,最近の研究で確認されている(JAMA278:207,1998;AJOG 180:S2,1999).しかし,脳性麻痺の原因が,分娩中の胎児低酸素症と断定される場合もあり,医療紛争の大きな問題点となっている.回避できた可能性がある症例の不適切な管理に対する責任を負うのは当然であるが,逆に不可避的原因の責任を不当に負う必要がないことはいうまでもない.
今回,オーストラリアから,GBSによる敗血症が原因の新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)の論文が発表された.
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