今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス
心拍の異常
1.徐脈・頻脈
吉岡 寿朗
1
1国立仙台病院小児科
pp.282-285
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903565
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新生児の心拍数の異常を洞性頻脈,徐脈と他の不整脈による異常に分けると,圧倒的に前者の占める割合が多い(例えば上室性頻拍は約1/25,000,完全房室ブロックは1/15,000〜20,000)9).洞性不整脈は日常的に遭遇する治療を要しないものから,緊急処置を要するものまでさまざまであるが,心臓不整脈とは異なり,それ自体は随伴する病態の一つの症状として出現しているということを明記しておかなければならない.不整脈については他項で詳細に述べられているので参照していただきたい.ここでは主に洞性の心拍数異常について述べる.
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