今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス
皮膚色の異常と発疹
2.黄疸
立石 格
1
1済生会横浜市南部病院小児科
pp.264-266
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903561
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新生児期にみられる黄疸は,大部分が生理的なものであり,治療の必要がない.しかし,黄疸が強度になると,ビリルビンによる脳障害である核黄疸が引き起こされる場合がある.とくに基礎疾患が背景にある場合,疾患によってはその危険性が高く,新生児黄疸の管理においては,核黄疸の予防と基礎疾患の発見が重要な柱となる.したがって,病児を扱わないことを原則とする一般の新生児室では,治療を要する高ビリルビン血症の早期発見と,専門機関に診断・治療を依頼する時期を誤らないことが大切である.
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