今月の臨床 HRT—ベストテクニック
HRT施行時の検査
4.乳房検査・子宮内膜検査
土橋 一慶
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.1382-1385
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903453
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主として閉経後の婦人を対象に行われるホルモン補充療法(HRT)は,その臨床的効用とともに,乳癌や子宮内膜癌に代表される性ステロイドホルモン剤投与による薬物傷害作用(副作用)の発症も問題となっている.したがって,HRTを施行する立場の医師や専門的立場で乳癌や子宮内膜癌などの診断に携わる専門医は,乳癌や子宮内膜癌の副作用の発見のために標的臓器としての乳房や子宮での変化についても理解しなければならない.
本稿では,HRT施行中の標的臓器としての変化をも考慮した乳房検査と子宮内膜検査の要点について述べる.
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