今月の臨床 婦人科外来
外来診察と検査
11.子宮内膜検査
岡本 吉明
1
,
植木 實
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.439-443
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903602
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮内膜検査の目的
子宮内膜は,卵巣ホルモンの影響を受けて周期的に再生,剥脱を繰り返し,さらには妊娠の舞台にもなりうる組織である.そのため,内膜検査の大きな特徴は,生じている病変が,器質的病変であるのか,機能的病変(いわゆる機能性出血など)であるのかを判断しうることである.すなわち,①不正子宮出血の診断,②子宮内膜に対するホルモン,薬剤の影響,③悪性腫瘍の診断,④内膜の炎症性変化,流産,子宮外妊娠,胞状奇胎の診断管理など多岐にわたる目的に応じて行われる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.