今月の臨床 羊水
羊水異常の治療
5.羊水過少症候群の新生児管理
堀内 勁
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センター新生児部門
pp.1300-1302
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903431
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新生児にみられる合併症1)
羊水過少に伴う新生児の異常は,羊水過少をもたらす本来の児側の疾患,羊水過少による病態,羊水過少の原因の一つである前期破水に伴う病態(感染症・Wilson-Mikity症候群など)の三つである.羊水過少を伴う奇形症候群を表1に挙げた2).
羊水過少の原因の多くは産生減少であり,胎児尿の減少に基づいている.すなわち,胎児側に原因のある染色体異常,尿路奇形,過熟,胎児仮死による腎血流低下も羊水減少の原因となり,重症の胎盤機能不全による子宮内発育遅延でも羊水は減少する.
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