今月の臨床 経腟超音波を使いこなす
婦人科腫瘍の鑑別診断
10.卵巣上皮性悪性腫瘍
赤松 信雄
1
1姫路赤十字病院産婦人科
pp.600-607
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903256
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卵巣腫瘍は他の臓器の腫瘍と比べてその組織型は種類が多い.そのなかで手術療法の適応となる卵巣腫瘍の約半数を表層上皮性・間質性腫瘍が占める.とくに悪性腫瘍・境界悪性腫瘍での比率は高く,80%前後が表層上皮性・間質性腫瘍である.
表層上皮性・間質性腫瘍には表1に示す10種類を超えるものがある1).しかしながら,表層上皮性・間質性腫瘍は比較的特徴像に乏しいものが多い.本稿では,悪性と境界悪性の表層上皮性・間質性腫瘍の超音波断層像などの一般的所見と一部の特徴的な所見を示す腫瘍について述べる.
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