薬の臨床
IMxを用いた産婦人科領域における迅速・高感度尿中βhCG測定法の検討
西村 忠隆
1
,
南雲 文夫
1
,
植田 寛
1
,
只野 寿太郎
1
1佐賀医科大学医学部附属病院検査部
pp.113-117
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902404
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IMxを用いてEIA法による尿中βhCGの検討を行った。その結果,測定最小感度は従来法に比べて5倍高く,変動係数(CV)は同時再現性で2.04〜3.57%と安定していた.希釈直線性は1.5〜9,000 mlU/mlの広い範囲で直線性が認められた.検査所要時間は,検体提出から報告まで20分以内であり,子宮外妊娠などの緊急検査としても有用である,臨床参考値は,5mlU/ml以下であり,16〜50歳の女性で5歳ごとに区切った各年齢層間での平均値に有意な差は認められなかった.
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