今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割
トピックス
24.Insulin-like Growth Factor(IGF)と胎盤
久保田 俊郎
1
,
麻生 武志
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科
pp.1018-1020
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901855
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ヒトのinsulin-like growth factor(IGF)は構造上インシュリンに類似した一群のペプチドで,親和性は低いもののインシュリンレセプターと結合し,インシュリン様作用を現す.近年,生殖内分泌領域でのIGFに関する研究も活発に行われており,とくに妊娠時胎児・胎盤系におけるIGFの役割が注目される.
本稿ではIGFと胎盤に関する最近の知見を,著者らの成績も交えて簡単に述べたい.
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