今月の臨床 不妊の原因を探る
精子
26.Huhner testの評価
矢沢 浩之
1
,
星 和彦
1
Hiroyuki Yazawa
1
,
Kazuhiko Hoshi
1
1福島県立医科大学産婦人科
pp.1220-1221
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901486
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腟内に射出された精子が,女性の生殖管を上昇し,受精の場である卵管膨大部まで首尾よく到達することは妊娠成立の必須条件の一つである。
腟内にプールされた精液から精子が最初に通過しなければならないのが頸管粘液(cervicalmucus:CM)であり,その通過能を検索することは精子の妊孕能を確認する上できわめて重要である。性交後検査(post-coital test)はin vivoで行われる精子—CM適合試験で,Huhnerによって提唱されたことからHuhner testともいわれている。本検査法は,多々ある不妊検査法の中でも,in vivoで行われること,しかも夫婦間のinterac—tionの検索を目的としていることが特徴で,きわめて意義深いものがある。
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