今月の臨床 Preterm PROM—34週までの問題点
PROMと新生児異常
24.髄膜炎,敗血症の診断と治療
沢田 健
1
,
多田 裕
1
Ken Sawada
1
,
Hiroshi Toda
1
1東邦大学医学部新生児研究室
pp.206-209
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900313
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新生児敗血症の起炎菌と頻度
新生児敗血症とは『新生児期の血液培養が陽性で臨床症状をともなうもの』と定義される。起炎菌は全ての菌が該当するが多くは表1にあげられたものである。
前期破水が関係すると考えられる早発型敗血症を生後72時間以内に発症するものとすると,当院周産期センターに1988から1989年の2年間に入院した児のうち早発型敗血症は臨床診断例をあわせると31例で,これは総入院数の2.1%(18/865)に相当した。このうち起炎菌が確定できたものは約半数の14例であった(表1)。
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