今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術
肩甲難産への対応
池ノ上 学
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.940-945
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210498
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●巨大児や母体糖尿病は肩甲難産のリスク因子となるが,肩甲難産の約半数は非巨大児で発生するため,事前の予測は困難である.
●肩甲難産に対しては,まずMcRoberts手技と恥骨上圧迫を行い,次いで児の回旋操作や後腕の娩出を行う.これらの操作を行うために,人員の確保と児の蘇生の準備も必要である.
●日頃より,各施設で肩甲難産への対応についてシミュレーションを行い,スムーズに肩甲娩出法に移行できるようにしておく.
*本論文中,[▶動画]マークのある図につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年9月末まで).
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.