連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
水腎症・水尿管を伴う骨盤内腫瘍で卵巣がんが疑われたデスモイド腫瘍
伊藤 公彦
1
,
尾上 昌世
1
,
吉村 道子
2
1関西ろうさい病院産婦人科
2関西ろうさい病院病理診断科
pp.183-188
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209910
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症例
▶患者
48歳,女性.2妊2産.
▶主訴
人間ドックで発見された右水腎症・水尿管を伴う右骨盤内腫瘍.
▶既往歴
201X−2年6月7日,子宮筋腫に対し,他院で腹腔鏡下子宮全摘術+両側卵管摘出術を実施.術前,退院時診察,術後1か月,3か月の時点で腎臓を確認していたが,水腎症は認めなかった.術中所見で両側卵巣・卵管に異常を認めず,摘出標本の病理診断結果では,子宮は平滑筋腫,両側卵管に異常所見はみられなかった.
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