今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて
今の時代の漢方診療
医療経済における漢方薬の役割
康永 秀生
1
1東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学
pp.735-739
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209783
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●政府はこれまで繰り返し漢方製剤の保険適用除外を試みてきたものの,実現していない.
●いくつかの臨床場面(術後イレウスに対する大建中湯,慢性硬膜下血腫術後の五苓散,妊娠悪阻に対する漢方治療など)で,漢方薬が医療費を軽減することが示されている.
●今後さらに,漢方薬の効果のみならず費用対効果を検証するための薬剤疫学的,医療経済学的な実証分析の蓄積が不可欠である.
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