今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために
配偶子保存の必要性と課題
化学療法・放射線療法を受けた親から生まれた子どもの予後
東梅 久子
1
,
高橋 望
1
,
早田 季美恵
1
,
有本 貴英
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院産婦人科
pp.417-423
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209393
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●がん・生殖医療(oncofertility)では原疾患の治療を優先しながら,妊孕性温存のみならず長期的な母児のリスクを検討する必要がある.
●化学療法や放射線療法は催奇形性,胎児毒性,早産,胎児発育不全などのリスクがあるが,エビデンスの確立が難しく,適切な情報に基づいた評価や自己決定の支援が難しい.
●がん医療,生殖医療,周産期医療,小児医療などに携わる多診療科の多職種による大規模かつ長期的なエビデンスの集積や,連携と協働による児と家族の包括的かつ長期的な支援が必要である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.