合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール
母子感染症
ジカウイルス
森内 浩幸
1
1長崎大学医学部小児科学教室
pp.106-113
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209237
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●不顕性感染を含むジカウイルス感染妊婦の少なくとも1割が先天異常をもつ児を出産すると考えられ,第1三半期を過ぎてからの感染であっても児の障害は起こる.
●胎児超音波検査では小頭症は必ずしも認められず,脳室拡大,皮質菲薄化,石灰化,脳梁異常に着目する.羊水や胎児血中のジカウイルスRNA検査では偽陰性もみられる.
●日本との交流が多い東南・南アジアにおいて流行しており,妊婦やそのパートナーは蚊刺に加え性行為感染のリスクを知って対処する必要がある.
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