今月の臨床 胎児心拍数モニタリング パーフェクトマスター
未来へのトピック
一次施設を組み込んだ胎児心拍数モニタリング監視システムの構築と周産期予後
道方 香織
1
,
鮫島 浩
1
1宮崎大学医学部医学科発達泌尿生殖医学講座産婦人科分野
pp.628-633
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208819
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●胎児心拍数モニタリングが新生児予後に影響を及ぼす過程には,モニタリングの解釈,分娩管理,新生児管理のおのおのが関与する.
●多くの分娩を扱う一次産科施設で,より適切なモニタリングの解釈と分娩管理を行うことを目的に,一次産科施設と二次施設を連携した地域FHR監視システムを構築した.
●地域FHR監視システム導入前後の周産期予後について検討を行った結果,本システムを有効に利用した一次施設では,導入後に帝王切開率を上昇させることなく胎児のアシドーシスが減少した.
●一次施設と二次施設が連携してFHRモニタリングを監視することで,一次施設スタッフのon-the-jobトレーニングの効果も期待できる.
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