今月の臨床 胎児心拍数モニタリング パーフェクトマスター
Overview
胎児心拍数モニタリング発展の歴史
濵田 真一
1
,
土田 充
1
,
村田 雄二
1
1ベルランド総合病院産婦人科
pp.570-577
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208810
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●胎児心拍数モニタリングの歴史は,臨床における胎児心拍数波形の形態的な分類から始まった.
●その後,数々の基礎的な実験によって,各パターンの生理学的意義が裏打ちされ,臨床的意義も認められるようになった.
●胎児心拍数モニタリングを行うことで,周産期および新生児予後が改善されることが期待されたが,新生児神経障害の発生を予防することはできず,帝王切開などの産科的介入の頻度が増加した.
●胎児心拍数モニタリングは,胎児がアスフィキシアであると正しく判断する精度(陽性的中率)は低いが,そうでないと正しく判断する精度(陰性的中率)は非常に高い特性がある.
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