今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント
妊娠初期
1.正常妊娠診断のための超音波検査
村越 毅
1
1聖隷浜松病院産婦人科・総合周産期母子医療センター
pp.614-623
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208469
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●妊娠初期診察時に子宮内に胎囊および胎芽(心拍陽性)を確認できれば正常妊娠と診断してよいが,それ以外の場合は正常妊娠か異常妊娠か(異所性妊娠,流産,胞状奇胎など)を念頭に置いた系統的な診察が重要である.
●異常妊娠を疑った場合は繰り返し精査を行うことが重要であり,超音波検査に加えてhCG測定なども併用し診断を行う.
●正常妊娠と診断した場合は妊娠9〜10週では,分娩予定日の決定と単胎か多胎かの診断を行う.多胎妊娠の場合は10〜12週頃までには膜性診断を行う.
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