今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date
女性のライフステージに沿った検診の重要性
2.妊婦における乳がん検診
土橋 一慶
1
,
赤川 元
2
1千川産婦人科医院
2赤川クリニック
pp.512-518
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208432
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●妊婦・褥婦に合併した乳がんの予後が悪い理由の1つに,妊娠から産褥期における乳房の劇的な生理学的変化によって,発見が遅れることが挙げられる.
●妊娠中に予後不良な浸潤癌を早期に発見するためには,視・触診法では不十分で,乳房超音波検査法を併用したスクリーニング法が効果的と思われる.
●腫瘤性疾患の鑑別のためには,妊娠による生理学的乳腺・乳房変化,線維腺腫に代表される良性疾患の妊娠性変化などを理解するとともに,鑑別診断には針生検などの手技が必要になることが多い.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.