薬の臨床
腟,外陰真菌症に対するmiconazole腟坐薬の使用経験について
海野 隆彦
1
,
中出 潤子
1
,
李 東満
1
,
岡本 吉夫
1
,
梅咲 直彦
1
,
荻田 幸雄
1
,
須川 佶
1
Takahiko Unno
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.761-763
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年産婦人科領域における腟,外陰真菌症は増加の傾向にある。これは抗生物質の長期使用や副腎皮質ホルモンの使用が原因と考えられ,またCandida albicansの増殖が環境内の糖質と関連があることから,妊婦や糖尿病婦人に好発し,同じ理由で経口避妊薬の服用も誘因となる。
従来より,この真菌症に対してNystatin,Pimaricin,Amphotericin B,Trichomycinなどの抗真菌剤が用いられているが,今回われわれは持田製薬(株)より新しく開発された抗真菌剤Miconazole (フロリード)腟坐薬の提供を受け,腟,外陰真菌症に対する効果を検討したので報告する。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.