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婦人の性行動と血中ステロイドホルモンとの相関—activeな婦人は血中E2が高い
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.155
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207552
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婦人の月経周期は卵巣機能を中心とした多くの内分泌機能の相関のもとに円滑に営まれていることが知られている。最近の多くの報告によると,男女間の性行動は生殖に関与する内分泌機能に影響し,妊孕性に少なからず影響を与えていることが明らかになっている。Vollman1), Tre—loarら2)の前方視的研究によれば,月経周期29日型をもつ婦人が最も妊孕性が高く,これより長い周期や短い周期になるほど妊孕性が低下するパターンになるという。このことは,排卵が欠如しているか,排卵後の黄体期の長さが充分でないか,progesteroneレベルが不適当か,卵胞期が極端に長いかなどによると考えられる。
すでに1979年ペンシルバニア大学3)で2重盲検試験により検討し,規則正しい毎週の性行為をもっている者の月経周期は約29日で週1回以下の時々しか性行為をもたない婦人の性周期は26日以下か33日以上であることを報告している。その後,このような性行動と婦人の生理現象との関係について,BBTを用いた研究や血中ホルモンレベルを測定した報告がみられ,この両者が密接な関係を有していることが明らかにされて来ている。
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