先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
子宮収縮—抑制と促進
Current concept
子宮の機能形態学と子宮収縮
松浦 俊平
1
Shumpei Matsuura
1
1愛媛大学医学部産科婦人科学教室
pp.723-731
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
薬物投与時の子宮内圧計測など子宮収縮に関する巨視的な研究と,収縮蛋白の化学的調節機構などの微視的な研究との間には,計りがたい隔りが感ぜられた時代があったが,近年,とくに後者の領域での長足の進歩が両者の間を繋ぐ手がかりを提供するに至った感がある。一方陣痛発来の問題を含め,残された領域の広大さについて改めて認識せざるをえないことも実状であるが,ここでは子宮筋ならびに子宮筋細胞を機能形態学的な立場から概観するとともに,生理化学的な子宮収縮の調節機構について通覧してみたい。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.