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排卵日のgonadotropin分泌が女児出生を増加させるのか
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.702
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207239
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男女生み分けの方法は,とくに出生児数が少ないわが国の今日では多くの関心を集めて来ている。
今日まで報告されて来ている多くの臨床データによると,妊孕性の最も高い時期での妊娠には女児が多く,その前・後には男児が多いとされて来ている。このデータよりみると,排卵日のgonadotropin放出が配偶子の性を調節して女児の妊娠を継続させるようにしているとも考えられる。もし,このgonadotropinが男女生み分けに関与しているとすれば,排卵誘発剤としてのgonado—tropinやclomidを注射したあとに妊娠した場合には女児が多くなければならないことになる。
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