Japanese
English
原著
Gonadotropin tannateについて
On the Gonadotropin-tannate
上野 福寿
1
,
小林 修
1
,
吉田 英之
1
,
安藤 晴弘
2
Fukuju Ueno
1
,
Osamu Kobayashi
1
,
Hideyuki Yoshida
1
,
Haruhiro Ando
2
1帝国臓器製藥株式会社
2慶応大学医学部医化学教室
pp.110-116
発行日 1956年2月10日
Published Date 1956/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201322
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それ自体では幼若ラツトの卵巣を刺激する作用がないが,前葉性gonadotropin (以下PG)と共に与えると,その活性を増す物質が多数に知られている。即ちtannin酸1),tungsten酸2),銅塩3)4)亜鉛塩2)3)5)6)アルミニウム塩2),イーストのエキス及びその灰3),男性尿7),卵白8),methiolate9)chlorophyll10),血清11),白血球12),血液有形成分又はHeme13)等である。
gonadotropinに種々の塩類や蛋白沈澱剤を添加するか,又はG抽出に用いたこれら試藥を完全に除去しないとPGの作用が量的に増強され,質的にも影響を蒙ることをはじめて記載したのはMaxwell2)であるが,この効果は後にZondekらによりMaxwell効果と名付けられた。
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