原著
Dopamineを産生した子宮内膜銀好性腺癌の細胞像
井上 正樹
1
,
上田 外幸
1
,
稲福 貞光
2
,
山田 隆子
3
,
南川 淳之祐
3
,
岩 信造
4
,
油谷 親夫
4
Masaki Inoue
1
,
Gaiko Ueda
1
,
Sadamitsu Inafuku
2
,
Takako Yamada
3
,
Junnosuke Minagawa
3
,
Shinzo Iwa
4
,
Chikao Yutani
4
1大阪大学医学部産婦人科
2箕画市立病院病理科
3箕面市立病院産婦人科
4国立循環器病センター病理部
pp.541-544
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207019
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Carcinoidは,婦人科領域においては,卵巣19)のみならず子宮頸部1,17,23)においても報告され,種々のpeptidehormoneやamineを産生することが知られているが8,9,13,15,21),子宮内膜における報告はない。しかし,近年,電顕的に神経分泌顆粒を有する銀好性内膜癌が報告された24)。さらに,本腫瘍はAPUD (Amine Pre—cursor Uptake and Decarboxyladon)15)能力を持つことが示され6),APUD系細胞より発生する腫瘍(APUDoma)との関連が注目され,ホルモン産生腫瘍の可能性が示唆されている7)。
我々は最近dopamineを産生する子宮内膜銀好性腺癌を経験し,その細胞像を検討する機会を得たので報告する。
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