臨床メモ
胎動数測定は胎児の管理に役立つか
貝原 学
1
1東京大学医学部付属分院産婦人科
pp.66-67
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206556
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胎動については,古い時代からすでに関心がもたれており,ヒポクラテスは,受精後70〜90日目に胎動が開始され,男児のほうが女児より胎動が活発であると述べている。しかし,胎児の管理上,胎動の重要性が注目されるようになったのは最近のことで特にイギリスでは胎動数の測定が胎児管理に役立つという報告が多くみられる。
しかし,最近,Britisch Medical Journalに,このような胎動数測定による胎児の管理法は,臨床上有用性がないという論評がその編集者によって発表され1),多くの論議をよんでいる。
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