Fetal Monitoring講座 基礎から臨床応用へ
Ⅹ.胎児脳波(Fetal Electroencephalography)
飯塚 理八
1
,
諸橋 侃
1
,
根本 謙
1
Rihachi Iizuka
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.587-590
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206473
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Ⅰ.胎児脳波記録の困難性
脳波は,大脳皮質その他の脳の神経組織から導出される電気現象の連続記録であり,Anoxiaに対して最も敏感に反応するものは脳細胞であるから,分娩時胎児情報としての胎児脳波(Fetal Ele—ctroencephalography,以下FEEGと略す)の価値は十分に予想し得る。
しかし,Lindsley (1942)の最初の報告以来,その記録が困難なため,著しい発展をみていない。
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