Fetal Monitoring講座 基礎から臨床応用へ
Ⅸ.胎児の呼吸様運動(Fetal breathing movement)
飯塚 理八
1
,
諸橋 侃
1
,
根本 謙
1
Rihachi Iizuka
1
1慶応義塾大学医学部産科婦人科学教室
pp.521-524
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206460
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮内胎児は,ガス交換を胎盤に依存し,肺胞は拡張されていない。しかし,胎児胸壁と横隔膜は呼吸に類似した様式の運動をしている。
1888年Ahlfeld1)がこの胎児呼吸様運動(fetal breathing movement,以下FBMと略す)を最初に報告して以来,FBMの存在について討論が続いたが,Real time B-scan超音波装置が普及した現在では,現実のものとして広く認められている。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.