Modern Therapy 産婦人科と東洋医学・Ⅱ
更年期障害と漢方療法
佐藤 芳昭
1
Fusaaki Sato
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.351-354
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206430
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最近における分娩数の減少や薬物療法に伴う副作用の問題,ならびに老人医療の需要の増大に伴って,更年期診療の見直しが日母を中心に主張されるようになっている。
一方,古代からの医学である漢方療法が,西洋医学の欠点を補い得る治療法の一つではないかとの注目をあびつつある。しかし西洋医学と異なって漢方療法はすでにルネッサンス以前にその体系が完成した治療法であり,現代医学的な観点からこの漢方療法を検討しても納得しがたい面が少なくないのは当然であろう。その意味では多少なりとも漢方療法における特質を理解したうえで日常の診療にとり入れてゆく方法がbetterである。
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