原著
子宮頸癌術後の排尿障害に対するプロスタグランディンF2αの使用
中村 淳
1
,
佐藤 恒治
1
,
植竹 泰
1
,
家坂 利清
1
,
品田 孝夫
1
Jun Nakamura
1
1群馬大学医学部産婦人科学教室
pp.573-575
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205449
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Prostaglandin (PG)は,精液中の平滑筋収縮物質として発見され,前立腺から分泌されているものと想定され命名されたものであるが,1962年Bergstromによつて化学構造が明らかにされ,さらに化学的合成が可能となるに従い,PGの研究は急速に進歩し,平滑筋作用のみならず,多種多様な生理学的,薬学的作用を有していることが明らかにされてきている。しかしながら実際に臨床的応用されているのは産科領域,ことに陣痛誘発,促進に限定されているのが現状である。私どもは今度PGの平滑筋収縮作用を利用して子宮頸癌術後の排尿障害に対してPGを使用して若干の治験を得たので報告する。
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