特集 産婦人科手術のポイント
II.術前・術後の注意・管理
最低必要な術前一般検査
室岡 一
1
,
町田 利正
1
1日本医科大
pp.890-891
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205263
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術前検査の必要性
手術はたとえどんなに小手術であつても麻酔,出血に伴う不慮の事態が起こりうることは考えておかなければならない。これら不慮の事態が起こりやすいか否かは術前検査によつてある程度知ることができ,したがつてその予防処置を実施してその危険を逃れているケースは多い。さらにまた術前種々な検査所見は麻酔法の選択,術中の管理を実施する上に参考となることが多く,術中の出血の程度などを併せ考えて,術中,術後の治療指針にもなる。以上のように術前検査は術前処置,術式決定,麻酔法の選択,術中,術後の管理など指針決定上に重要な参考になるから,これは精密に実施すべきである。
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