臨床メモ
子宮旁組織生検法による頸癌のfollow-up
竹内 久弥
1
1順天堂大学産婦人科
pp.51
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205126
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子宮頸癌のfollow-upに子宮旁組織内への浸潤度の判定が重要であるにもかかわらず,これが大変難かしいことであることは良く知られた事実である。ことに放射線療法後には頸部への再発がないにもかかわらず子宮旁組織には起こつており,しかも触診でこれを的確に診断するのが困難なことが多い。理論的にはこのような場合,子宮旁組織内の生検が行えれば有用であり,事実needlebiopsyが試みられてきたが,その成績は必ずしも十分なものではなかつた。
ミズーリ州立癌センターのEl—MinawiおよびPerez-Mesa (Internat. J. Gynaec. & Obst. 12, 1,1974)は頸癌の存続が疑われて放射線治療を受けた後の患者48例について,1956年から68年までに51回のparametrial needle biopsyを施行し,その後最低3年間のfollow-upを行つて,生検結果の信頼性を確かめた。
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