症例
原発性卵管癌の2例
高田 道夫
1
,
小泉 邦夫
1
,
落合 真
1
,
亀森 英武
1
,
近藤 清志
2
,
井上 照信
2
Michio Takada
1
,
Kiyoshi Kondo
2
,
Terunobu Inoue
2
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
2順天堂大学医学部病理学教室
pp.621-629
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205074
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原発性卵管癌は女性性器腫瘍のなかでもまれな疾患で,悪性腫瘍としての早期診断がきわめて困難なばかりでなく,相当進行したものでも剔出物の病理組織診によりはじめてその発生部位が診断されることが多い。
病理組織学的な検索にもとずく症例の報告はOrth—mann (1886)に始まるが,本邦では佐野(1917)の報告が最初である。国外ではすでに1962年1月までに724例の報告があり(Hurlbult and Nelson,1963),最近の症例を加えると,その数は800例をこえている。
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