特集 プロスタグランディン
プロスタグランディンと産婦人科
澤崎 千秋
1
Chiiaki Sawasaki
1
1日本大学医学部産婦人科学教室
pp.559-562
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204845
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プロスタグランディンはBergström一派によつて1960年にヒツジ精嚢腺から純粋分離され,不飽和脂肪酸であるprostanoic acidを基本構造としていることが明らかにされ,ついで数多くの類縁体の存在が認められるに至り、それらは総括してprostaglandins (PGs)とよばれている。
しかしPGsに関する潜在的研究は,遙かこれより以前から行なわれており,すでに1913年にBattez & Bouletは前立腺分泌液に血圧降下作用があることを認め,1930年にはKurzrok&Liebがヒト精液に子宮筋の収縮および弛緩作用があることを報じている。
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