研究
Norethisterone acetate微量持続投与による経口避妊法
本多 啓
1
,
阿部 穰
1
Kei Honda
1
,
Minoru Abe
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.255-260
発行日 1972年3月10日
Published Date 1972/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204577
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緒 言
ステロイドホルモンによる経口避妊法の作用機序は,視床下部—下垂体前葉—卵巣系を介する排卵の抑制がその主体であるとの観点からPincusら1)によるcombi—nation methodや,Goldzieher2,3)にょるsequentialmethodが現在広く普及し,ステロイド経口避妊法の主体をなしているが,近年微量の単味gestagenを持続的に経口投与し,いわゆる卵巣外作用により,排卵を抑制することなしに避妊の効果をあげうるとの報告がみられる4〜8)。
われわれも合成gestagen剤norethisterone acetateの微量持続投与による避妊効果の臨床的検討を行なつたので報告する。
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