薬の臨床
後陣痛に対するペンタゾシンの鎮痛効果に対する検討
丹野 幹彦
1
Mikihiko Tanno
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.291-294
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204384
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ペンタゾシンは1959年,米国ウインスロップ研究所において開発されたベンズアゾシン骨格を有する化合物で,モルヒネに近い化学構造を有しながら身体依存性はなく,その効果は,30mgの非経口投与で,ほぼモルヒネ10mg,ペチジン75〜100mgに匹敵するという。今回われわれは,後陣痛を対象に二重盲検法により鎮痛効果を中心に検討する機会を得たのでここに報告する。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.