シンポジウム 経口避妊薬の効果と副作用
mini-Pills法
林 方也
1
1東横病院産婦人科
pp.748-751
発行日 1970年8月10日
Published Date 1970/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204264
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Progestational activityを示す種々の合成steroidを使用した避妊法の投与形式として,Pincus方式のcom-bination method,およびGoldzieher以来のsequentialmethodの二大方式があるが,最近その他にも,先に私共も発表したdeladroxate DDXなどによるonce amonth injectionまたはpill,さらに排卵抑制以外の効果をも期待しての,少量のgestagensを持続的に投与する方法等がある。
1965年,Population CouncilのRudelは,chlorma-dinone 0.5mgを月経周期に関係なく持続的に投与し,妊娠例を認めず,尿中preg.値測定,BBT曲線,組織診等から排卵の存在を推定し,その効果を内膜の変化に求めたが,これは経口避妊におけるlow dosage gestagen法またはmini Pills法と呼ばれている。
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